Japan Data

交通事故が2割も減少!:外出自粛の2020年上半期

社会

新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が続いた2020年上半期、全国で発生した交通事故が、前年同期比で約2割減少していたことが警察庁のまとめで分かった。

警察庁が7月28日に発表したまとめによると、2020年1〜6月の交通事故件数 は、全国で14万5487件(速報値)。前年の同じ時期に比べて22.5%の減少だった。負傷者数も、17万3600人(速報値)と同23.6%減っていた。一方、死亡事故件数は1334件、死者数は1357人とそれぞれ前年同期比で3.8%減、4.3%減と、減り幅は小さかった。外出自粛が続いた2020年上半期、交通事故件数と負傷者数が特に減少していることが分かる。

月別では、交通事故件数は1〜3月、2万7000件台で推移していたが、緊急事態宣言が出された4月は、2万805件と約7000件も減った。その後、5月は1万8107件とさらに減り、緊急事態宣言の解除後に迎えた6月には、2万3846件と増加に転じた。前年同期比では、4月、5月、6月はそれぞれ36.2%、40.7%、18.9%の減少となった。

交通事故による死者数をみると、大都市圏を中心に増加している地域 もある。愛知県では76人(前年同期比26.7%増)、神奈川県で71人(同6.0%増)、東京で64人(同18.5%増)だった。

道路交通法の違反取り締まり 件数は280万6365件と、前年同期比2.5%の減少。このうち、昨年罰則が強化された運転中の携帯電話使用に関する違反は15万3001件で同60.2%減少した。

バナー写真:大津市内の交差点で保育園児ら16人が死傷した事故から1年となり、事故現場を通行する車に安全運転を呼び掛ける警察官(右手前)=2020年5月8日、大津市(時事)

交通事故 新型コロナウイルス