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新型コロナ、重症者が8月に入って急増 : 中高年層の感染増加背景に

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重症者の増加はより多くの医療資源を必要とすることになり、医療崩壊につながりかねない。終わりの見えない新型コロナウイルスとの戦い、医療現場の負担を減らすためにも、もう一度、一人ひとりができる感染予防策を徹底する必要がありそうだ。

3連休とお盆で夏休みモードだった8月第2週は、第1週と比べると新型コロナウイルスの新規感染者数はやや少なめだったが、まだ、拡大に歯止めがかかったとは言えない状況だ。中でも懸念されるのが、重症者の増加だ。

重症者の数は、全国に緊急事態宣言が出されていた5月1日の332人をピークに減少に転じ、7月10日には31人となった。しかし、感染第2波に襲われた7月半ば以降、再び、重症者は増加基調となり、18日時点では243人。8月1日の80人から2週間あまりで3倍増したことになる。

6~7月はいわゆる「夜の街」を中心に20代、30代の若者の感染が多かったため、重症化するケースは少なかった。しかし、ここにきて家庭内感染の増加や、高齢者施設や病院などでのクラスター発生で中高年世代の割合が高くなっていることが重症者の増加につながっていると考えられている。

17日時点で、都道府県別では大阪府の重症者が70人と最も多く、重症病床使用率は37.2%。東京都の27人、27%と比べて高水準となっており、医療資源の確保が課題となっている。

バナー写真 : 共同通信イメージズ(藤田医大病院の集中治療室にある人工心肺装置ECMO)

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