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7割がトイレ難民化のリスク!? : 携帯用トイレの備えも忘れずに

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新型コロナの流行で、災害が発生した際に避難所での「3密」を避けるために、「在宅避難」を希望する人が増えているという。1食抜くのはなんとか我慢できても、トイレの我慢には限界がある。災害時にも安心して排せつができる備えを!

排便記録アプリ運営のウンログ(本社・東京)が実施したアンケートで、災害時に「在宅避難」を希望する人のうち、携帯用トイレなど災害用トイレを準備している人はわずか3割にとどまった。下水道の安全が確認されるまでは、避難所のトイレも使える数が限られる場合もあるため、最悪の場合、7割がトイレ難民になってしまう可能性があるという。

また、「災害の備えとして用意しておきたい携帯トイレの数」を聞いたところ、「1~10回分」と答えた人が4割近かった。上下水道インフラの被害や支援物資の到着の遅れなどを考慮して、1週間分程度の携帯トイレを備蓄することが推奨されている。1人当たりの平均的なトイレ使用回数は1日5回程度とされているので、7×5=35回分となるが、これに見合う十分な量を備蓄している人は、わずかに12.7%だった。

在宅避難を希望する人のうち48.4%が、「災害時に断水などでトイレの水が流れなくなった場合、外部から水を確保して流す」と答えた。ウンログでは、「地震で排水管が破損した場合には、バケツなどで水を流すと汚水があふれたり、逆流する危険がある。マンションでは、上階で流した汚物がしたの階であふれるトラブルも起きているので注意が必要」と指摘している。

簡易的な携帯用トイレはホームセンターや100円ショップなどでも販売している。備えあれば憂いなし。9月1日は防災の日。

バナー写真 : PIXTA

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