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8月の訪日外国人は99%減の8700人 : コロナ禍続き、反転遠い

経済・ビジネス 社会

8月の訪日外国人客は前月比2.4倍増したものの、それでもまだ8700人。1カ月かけても定員1万人の両国国技館を満員にできないレベルだ。世界的には新型コロナウイルスの感染拡大のペースは緩んでおらず、旅行需要の本格回復にはまだ時間を要すとみられる。

日本政府観光局のまとめによると、8月の訪日外国人客は、前年同月比99.7%減の8700人だった。1964年の統計開始以来の過去最少だった5月の1700人以降、毎月、わずかずつ増えているものの、前年と比べると実質的には「ほぼゼロ」の状態が続いている。政府は感染者が少ない国・地域との間で、企業の駐在員などの長期滞在者を対象に相互に往来を認める「レジデンストラック」の受付を開始しているが、世界的な感染の拡大が続いており、大きな流れにはなりそうにない。

7月の訪日客を国・地域別で見ると、中国が1600人、ベトナム1100人、米国700人、韓国700人、台湾400人、タイ各400人など。政府観光局によれば、ほとんどの国・地域からの日本への直行便は9月も引き続き大幅な運休・減便となっている。

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