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「老後が不安」8割超―セコム調査 : 具体的な対策トップは貯蓄

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少子高齢化が進んだことで、社会の支え手は減り、生活のサポートや介護を必要とする人が増えている。そんな中で、やがて自分が年老いていくことを考えると、心細さの方が先に立ってしまうのも無理はない。8割が老後の不安を抱える国。

2020年版の「高齢社会白書」では、 65歳以上の人口は3589万人で、総人口に占める割合が28.4%になった。高齢化に伴い、深刻な働き手・社会の担い手不足、 介護・健康問題、 老後資金・年金の問題など、 様々な課題が生じている。

セコムが20代以上の男女500人を対象に実施した調査では、「老後に不安を感じる」と回答した人は全体の83.8%に上った。特に、50代女性は90%が不安を抱えていた。 

「自分自身の認知症」に対して不安を感じるか聞いたところ、女性は「感じる」「どちらかと言えば感じる」の合計が54.8%、男性は41.6%だった。一方、「家族の認知症」に対しての不安は、女性が60.8%、男性が51.2%で、自分のことよりも家族のことを心配していることが明らかになった。

「認知症になった場合」に取る行動としては、「通院で進行を遅らせれる」「改善に努める」など、病状が悪化しないように努力することを最重視。家族への負担を懸念してなのか、自分が認知症になった場合に「自宅で家族に介護してもらう」は12%にとどまった。

老後のための具体的な対策としては「貯蓄」が61.5%でトップ。「老後の不安はお金の不安」という意識が強いようだ。

バナー写真 : PIXTA

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