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「国語乱れていない」過去最高の30%超 : 「~活」「~ビズ」気にならない9割

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インターネットの普及で書籍や新聞を買わずとも、タダでニュースや大量の情報を手に入れられる時代になった。言葉の洪水はどんな方向にあふれていくのか、私たちはそれをどう感じているのか、文化庁の定点観測。

文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」で、国語の乱れに対する意識が「寛容」な方向に変化していること明らかにった。

「国語は乱れていると思うか」との質問に対して、「非常に乱れている」「ある程度乱れてる」と回答した人の合計は66.1%で、「あまり乱れていない」「全く乱れていない
」の合計は30.2%だった。

「国語の乱れ」に関する質問は今回も含めて5回聞いているが、1999年調査では「乱れている」の合計が85.8%、「乱れていない」の合計は10.3%だった。「乱れていない」と考える人が30%超となるのは初めて。

「乱れている」と回答した人に、複数選択方式で「どのような点で乱れているか」聞いたところ、「敬語の使い方」63.4%、「若者言葉」61.3%の割合が他の項目に比べて高かった。「新語・流行語の多用」「あいさつ言葉」も30%を超えていた。

「~活」「アラ~」のように接頭辞・接尾語として色々な単語と結び付けて使う表現の浸透度について聞いたところ、「~活」については90.6%の人が「他人が言うのを聞いても気にならない」と回答。「~ビズ」87.6%、「~ハラ」82.5%なども表現として定着していることがうかがえる。

バナー写真 : PIXTA

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