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庶民の味方 “第3のビール” は10円増税 : 10月1日からの暮らしの変化

経済・ビジネス 暮らし 社会

お手頃価格の第3のビールを愛飲していたけれど、ビールとの価格差が狭まるなら、ビールにしちゃおうかな? ビール系飲料の「増税」と「減税」で消費者の行動は変わるのか。

10月から暮らしに関わる税額や料金が変更される。家計に最も影響がありそうなのがビール系飲料の「増税」と「減税」だ。

手頃な価格で人気の “第3のビール” は350ミリリットル当たり9.8円の「増税」、一方、ビールは350ミリリットル当たり7円の「減税」となる。たまに飲むなら大した影響はないかもしれないが、毎日飲むとなると積もり積もって大きな額に。第3のビールを愛飲している人にとっては痛手となりそう。ワインなどの果実酒は750ミリリットル当たり7.5円増税、日本酒は4合瓶で7.2円の減税となる。

たばこ税の増税に伴い、日本たばこ産業(JT)などは値上げを発表している。銘柄によって上げ幅は異なるが、1箱50円程度の値上げが中心となる。

一方、NHKの受信料は地上波契約で35円、衛星放送も見られる契約では60円の引き下げとなる。

酒税 減税 日本酒 4合瓶 7.2円 ↓
ビール350ml缶 7円 ↓
酒税 増税 第3のビール350ml缶 9.8円 ↑
ワイン750ml瓶 7.5円 ↑
たばこ税 増税 JT    10~100円 ↑
フィリップモリス 20~50円 ↑
BTA 10~60円 ↑
NHK受信料 値下げ 地上契約 35円 ↓
衛星契約 60円 ↓

国税庁資料、各種公表データなどを基に編集部作成

新型コロナウイルスに関連した制度も動きだす。落ち込んだ観光需要の喚起策「Go To トラベル」の支援対象に東京都発着の旅行が加わる。また、飲食業振興策である「Go To イート」も始動。水際対策を一部緩和、駐在員や留学生など3カ月以上の中長期滞在者を対象として、一定の条件を設けた上で、新規入国の受付を再開する。

《参考情報》

2020年10月の酒税の「増・減税」は、「酒類間の税率格差を解消するため」の3段階の酒税改革の第一弾。23年10月には第3のビールは税率は発泡酒と同じになり、ビールはさらに減税。26年にはビール、発泡酒、第3のビールの税率が一本化される。

バナー写真 : PIXTA

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