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“泡”人気が定着、カヴァは10年で2.8倍 : EPA効果で欧州からのワイン輸入増加

経済・ビジネス 文化

コンビニやスーパーでは1000円以下で購入できるラインナップが充実、家でも手軽にワインを楽しめるようになった。家飲み用として、赤ワインはチリ、発砲タイプはスペインのカヴァが存在感を高めている。

シュワシュワの“泡”で乾杯すると、楽しい気分になって場が盛り上がる!スパークリングワインの輸入数量は、リーマン・ショックによる景気低迷からの立ち直りが見えた2010年以降、右肩上がりに伸長し、この10年で倍増以上。人気はすっかり定着した。

2019年は2月の日本とEUの経済連携協定(EPA)発効による関税即時撤廃で、フランス、スペイン、イタリアなどからの輸入が大幅に増加し、輸入数量合計は前年比約120%となった。

特に、スペインは2009年の4579キロリットルから約2.8倍増の1万2664キロリットルと大きく伸びた。カタルーニャ州を中心とした地域で生産されるカヴァは、フランスのシャンパンと同じ製法だが、シャンパンよりも割安なため、「家飲み」など手軽な日常使いに人気だ。

スティルワイン(発砲しないタイプ)もEPAによる関税撤廃の効果で、2019年はフランス、イタリア、スペインからの輸入がそれぞれ前年よりも10%以上伸びた。国別ではチリがわずかにフランスを上回り、5年連続で国別輸入数量1位となっている。

バナー写真 : PIXTA

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