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「子どもさらに欲しい」が3割超に―明治安田生命調査 : 幼・保無償化で経済負担軽減

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明治安田生命の調査で、「さらに子どもが欲しい」と答えた人が30%を超えた。前年調査から一挙に9ポイントもアップした理由の一つは経済的負担の軽減だった。

明治安田生命保険が乳幼児の子どもを持つ既婚男女1100人を対象に6月に実施した調査で、「さらに子どもが欲しい」と答えた人が30.5%で、前年の21.3%よりも9ポイント以上増加した。

2019年10月から実施された「幼児教育・保育の無償化」の影響で、月額平均の子育て費用は3万6247円と前年4万687円から約4400円減少。明治安田生命では「幼稚園・保育園代の負担が軽減したことがプラスに働いたことに加えて、新型コロナウイルスの流行によるテレワーク効果で子育てに対する意識の変化があった」と分析している。 

「さらに欲しいが難しい」「欲しいと思わない」と答えた人でも、「教育費がかかる」「生活費がかかる」といった経済的理由を挙げる人は前年と比べて大幅に減少した。

男性の育児休暇取得日数は「0日」の割合が前年より7ポイント減少して66.5%となるなど取得率が向上。平均取得日数は7日となった。一方、女性に聞いた「夫に取ってもらいたい育休期間」の平均は94日で、まだまだ理想と現実に大きな隔たりがある。明治安田生命では「男性は形式的な“とるだけ育休”ではなく、女性の理想とする日数を取得し、より育児に携わる必要がある」と指摘している。

バナー写真 : PIXTA

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