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庭の池を飛び出して世界へ!: ニシキゴイ、アジアの富裕層に人気

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日本で開催されるニシキゴイのオークションには海外からも多くのバイヤーが参加し、2018年には1匹に2億300万円の値段が付いたこともあったという。まさに泳ぐ宝石!

昭和の時代、大きな庭のある家の池で悠々と泳いでいたニシキゴイ(錦鯉)。集合住宅化が進んだこともあり、日本ではめったにお目にかかることもなくなったが、「泳ぐ宝石」として海外から注目を集めている。

コイは酸欠や温度変化に比較的強いため、1960年代にビニール袋と注入酸素による輸送方法が確立され、1960年代頃から航空機による小規模の輸出が行われていた。ハワイの日系人の間でブームとなったことをきっかけに、1970年代には欧州でも愛好家が生まれたという。

輸出が本格化したのは2000年代に入ってから。国内での需要が低迷していることを受けた、海外の富裕層への売り込みが奏功した。2019年の淡水の観賞魚(金魚を除く)の輸出額は47.2億円で、05年から15年間で2.5倍増した。2019年の最大の輸出先(金額ベース)は香港の7億円で、オランダ、ドイツ、インドネシアと続く。

ニシキゴイは、江戸時代に新潟県旧・山古志村(現長岡市)、小千谷市などで食用に養殖していたコイの突然変異で発現したことが起源とされ、200年以上の歴史がある。現在も、新潟県が最大の産地。

バナー写真 : PIXTA

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