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米国進出企業は6702社 ―帝国データ調査 : 4年前より100社減

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米国に進出する日本企業は6702社。4年前の調査時よりやや減少しているものの、日本企業にとっては重要なビジネス拠点であることに変わりはない。進出先の州としてはカリフォルニア州が圧倒的に多い。

帝国データバンクの調査によると、米国に進出している日本企業は2020年11月時点で6702社だった。2016年調査時の6814社からは112社減少した。業種別で多かったのは「製造業」2456社(4年前比193社減)、「卸売業」1488社(同130社減)、サービス業1340社(同23社増)だった。

製造業の中で、「自動車部品製造」113社、「自動車駆動・操縦・制動装置製造」64社が多かったことに加え、サービス業の「自動運転研究」の国内スタートアップ企業の進出などもあり、自動車産業関連が多い。

小売業では、米国内での和食人気を背景に、ラーメンチェーン店など飲食店の進出も目立つという。

進出先が判明した企業約4200社のうち、進出州が最も多いのはサンフランシスコやロサンゼルスなどの大都市を抱えるカリフォルニア州(1719社)。人口が多く消費市場として有望なことに加え、日米間の物流の重要拠点として既に環境が整っていることから、多くの企業を引き付けているようだ。次いで多いニューヨーク州は、証券会社や銀行などの金融機関の拠点が多い。

米完成車メーカーのフォード、クライスラー、GMが本社を構えるミシガン州、トヨタ自動車が2017年に北米本社を移したテキサス州には自動車関連を中心とした企業が多く進出している。

バナー写真 : 米国テキサス州プレイノのトヨタ北米本社(時事)

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