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2021年に100周年を迎える企業は3696社–東京商工リサーチ集計 : テルモ、コマツなど

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新型コロナウイルスの重症者の治療機器ECMOを供給するテルモは100年前に体温計の国産化のために設立された。

家庭用体温計でおなじみの「テルモ」は、体温計を国産化するために、北里柴三郎博士をはじめとする医師らが発起人となり、1921年に「赤線検温器株式会社」として設立された。その後、国内初の使い切り注射器や血液バッグの販売、手術室や病室の環境整備など日本の医療の一翼を担ってきたが、2020年は、新型コロナウイルス感染症の重症者の治療に使われる体外式膜型人工肺(ECMO/エクモ)の供給メーカーとして大きな注目を集めた。2021年に、同社は創業100年を迎える。

東京商工リサーチの集計によると、2021年は、全国で3696社が創業100周年を迎える。主な100周年企業は、テルモの他に、三菱電機、コマツ(小松製作所)、日本初の生協であるコープこうべ、スーパーのイズミヤ、自転車部品のシマノ、自動車部品のトピー工業など、そうそうたるたる顔ぶれが並ぶ。

「100年前」と言ってもなかなかイメージがわかないが、第一次世界大戦(1914~18)終結から3年後、関東大震災が起こった1923(大正12)年よりも2年前と言えば、まさに「歴史的」事象であると実感できる。100年にわたって社会から必要とされ続け、長い歴史を生き抜いてきた企業に敬意!

2021年に創業100年を迎える主な企業

三菱電機 千代田区 民生用電機機器
コマツ 港区 建設機械製造
テルモ 渋谷区 医療用機器製造
コープこうべ 神戸市 生協
イズミヤ 大阪市 食品小売り(スーパー)
シマノ 大阪府堺市 自転車・自転車部品製造
トピー工業 品川区 自動車部品製造
カクヤスグループ 北区 酒類卸売り・小売り
大塚製薬工場 徳島県鳴門市 医薬品等製造

東京商工リサーチの資料を基に作成

バナー写真 : 患者の心臓と肺の役割を果たすテルモの体外式膜型人工肺ECMO(時事)

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