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2020年の新車販売は11.5%減 : コロナで客足遠のき、500万台割れ

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国内自動車販売は、2019年10月の消費増税の痛手が癒えぬうちに、2020年に入るとコロナ禍に見舞われた。常ならば華々しく開催する新車発表会をオンライン形式に切り替えたメーカーもあった。外出自粛の影響で、販売店への客足は遠のいた。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2020年の国内新車販売台数の総計は459万8615台となり、前年比11.5%減の大幅減となった。下落率が10%超となるのは、東日本大震災があった2011年以来9年ぶり。

登録車は前年比12.3%減の288万527台。軽自動車も10.1%減の171万8088台と振るわなかった。新車販売全体に占める軽自動車比率は37.36%だった。

月次の前年同月比推移を見ると、消費税増税の2019年10月以降、12カ月連続のマイナスが続いた。2月以降は、新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から販売店への客足が遠のくようになり、特に、緊急事態宣言が出ていた4月は前年同月比28.6%減、5月は44.9%減と大きく落ち込んだ。

10月は前年の消費増税による落ち込みの反動増で30%近く延び、11月、12月も前年比プラスとなった。ただ、新型コロナウイルスは再び感染拡大の勢いが増しており、先行きは不透明感が漂う。

バナー写真 : 日産自動車は新型車「キックス」の発売をオンラインで発表した(時事、2020年6月)

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