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男性の育休取得率13.4% その約半数が「希望日数取れない」―連合調査

社会

日本労働組合総連合会(連合)が実施した調査によると、小さな子どもがいる勤労男性の育児休業取得率は13.4%、「取得したかったが、できなかった」男性は31.6%に上った。

「男性の育児等家庭的責任に関する意識調査」で、2020年10月に未就学の子どもがいる20歳~59歳の全国の働いている男女各500人を対象に、ウェブを通じて回答を得た。

それによると、育児休業の取得割合は女性が64.4%だったのに対し、男性は13.4%にとどまった。19年9月に男性のみを対象に実施した同様の調査の結果(7.2%)より大幅に増えたものの、女性に比べて男性の育休取得がなお難しいことがうかがえる。

働く男性が育児のために取得したことがある休業・休暇(%)

2020年 2019年
年次有給休暇 40.0 35.6
配偶者出産休暇 28.8 24.6
子の看護休暇 15.4 10.0
育児休業 13.4 7.2
振替休日・代替休暇 13.0 11.7
欠勤対応 3.4 3.4
積立休暇 1.2 3.1
その他 0.2 0.0
育児のために休業・休暇を取得したことはない 41.4 45.6

連合調べ

育休を「取得したかったが、結局できなかった」と回答した人は男性の31.6%、女性の24.7%に上った。未取得者にその理由を聞いたところ、男性で最も多かったのが「仕事の代替要員がいない」(53.3%)、女性では「収入が減る(所得保障が少ない)」(27.5%)だった。

育児休業をとった男性のうち、「希望日数より少なく取得した」と回答した人は47.8%、「希望日数より多く取得した」と回答した人は6.0%だった。女性では、「少なく取得した」は38.5%、「多く取得した」は13.0%だった。「希望日数と同じ日数を取得した」との回答は、男性が46.3%、女性が48.4%だった。

また、育児休業を取得して困ったことについて尋ねたところ、取得男性の34.3%、女性では68.6%が「収入が減った」と回答した。このほかの回答では、「希望していた日数が取得できなかった」(男性22.4%、女性7.8%)、「仕事のキャリアにブランクができた」(男性17.9%、女性18.6%)などの答えが目立った。

バナー写真:(zak / PIXTA)

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