日本の港 : コンテナ取扱量でアジア諸国に水をあけられる
経済・ビジネス 国際 都市
2018年の世界の港のコンテナ取扱量トップ10にはズラリと中国の港が並ぶ。日本の港の最高位は東京港35位。40年前の1980年までさかのぼると、神戸港が4位に入っていた。アジアの港が存在感を高める一方で、日本の相対的な地位は低下している。
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世界の港湾におけるコンテナ取り扱い個数は2008年の5億1615万TEU(=国際標準規格の20フィートコンテナを「1」として計算する単位)から2020年の7億9266万TEUへと、10年間で1.5倍となった。けん引役となっているのは、日本以外のアジア諸国で、10年前と比べて1.6倍。日本は横ばいで推移しており、相対的に存在感が薄れている。
世界の主要港コンテナ取扱量
≪2018年≫ 日本の最高位は東京港の35位
| 港 | 取扱量(千TEU) | |
|---|---|---|
| 1 | 上海 / 中国 | 42010 |
| 2 | シンガポール | 36599 |
| 3 | 寧波 / 中国 | 26351 |
| 4 | 深セン / 中国 | 25740 |
| 5 | 広州 / 中国 | 21922 |
| 6 | 釜山 / 韓国 | 21663 |
| 7 | 香港 | 19596 |
| 8 | 青島 / 中国 | 19315 |
| 9 | 天津 / 中国 | 15972 |
| 10 | ドバイ / アラブ首長国連邦 | 14954 |
| 35 | 東京 | 4570 |
出所 : Lloys’s List One Hundred Ports2019 / 公益財団法人日本海事広報協会「日本の海運2020-2021」
≪2001年≫
| 1 | 香港 | 18000 |
| 2 | シンガポール | 15520 |
| 3 | 釜山 / 韓国 | 7906 |
| 4 | 高雄 / 台湾 | 7540 |
| 5 | 上海 / 中国 | 6334 |
| 6 | ロッテルダム / オランダ | 5944 |
| 7 | ロサンゼルス / 米国 | 5183 |
| 8 | 深セン / 中国 | 5076 |
| 9 | ハンブルク / ドイツ | 4689 |
| 10 | ロングビーチ / 米国 | 4462 |
| 18 | 東京 | 2770 |
| 21 | 横浜 | 2400 |
| 25 | 神戸 | 2100 |
出所 : Lloys’s List One Hundred Ports2019 / 公益財団法人日本海事広報協会「日本の海運2020-2021」
≪1980年≫ 40年前は神戸港がトップ10に入っていた
| 1 | NY・NJ / 米国 | 1947 |
| 2 | ロッテルダム / オランダ | 1901 |
| 3 | 香港 | 1465 |
| 4 | 神戸 | 1456 |
| 5 | 高雄 / 台湾 | 979 |
| 6 | シンガポール | 917 |
| 7 | サン・ファン / 米国 | 852 |
| 8 | ロングビーチ / 米国 | 825 |
| 9 | ハンブルク / ドイツ | 783 |
| 10 | オークランド / 米国 | 782 |
| 12 | 横浜 | 722 |
| 18 | 東京 | 632 |
出所 : Lloys’s List One Hundred Ports2019 / 公益財団法人日本海事広報協会「日本の海運2020-2021」
バナー写真 : 神戸港(PIXTA)
