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感染第4波、大阪の死亡者急増 : 国内9割超変異株に置き換わり、重症化リスク増

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大阪府の新型コロナウイルス感染の死亡者が5月に入って急増している。国内では、重症化リスクが高いとされる変異株に9割が置き換わったと推計されており、今後、首都圏でも警戒が必要だ。

新型コロナウイルスの感染第4波の到来後、大阪の死亡者数が急増している。全国自治体が日ごとに発表する死亡者数をグラフ化した。第3波が本格化した1月以降、東京の死亡者(青色部分)が増加し、全国の死亡者数の2~3割程度を占めていた。

ところが、第4波が襲来すると、大阪の死亡者(朱色部分)が急増。5月1日~12日までに大阪府が発表した死亡者数は379人で、月別で最も多かった1月の347人をわずか半月で上回った。

大阪府は医療提供体制がひっ迫しており、府の独自指標に基づく重症病床使用率が150%を超える状態が続いている。自宅待機で入院調整中に死亡するケースも複数出ている。

厚生労働省が集計する全国の重症者も5月に入って、連日のように過去最多を更新している。13日の発表では1214人と初めて1200人を上回った。

12日の厚生労働省のアドバイザリーボードでは、国内の新型コロナウイルスの9割以上が感染力が強い英国型などの「N501Y」の変異株に置き換わったとの推計が報告された。診断の際に肺炎以上の重い症状となるリスクが1.4倍になる恐れがあり、警戒が必要だ。

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