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子どもの自転車事故、当事者になった際の対応を決めている家庭は28.7%

社会 教育

子どもにとって自転車はなくてはならない交通手段。家庭での安全運転教育も大切だが、万が一、事故を起こしたり、事故に巻き込まれたりした際に、「まずは警察に連絡」という初期対応を教えることも重要だ。

au損害保険が、全国の小学生から高校生の子どもを持つ親を対象に実施した調査(回答数1000)で、自転車に乗った子どもによる事故に遭ったり、あやうく事故(ヒヤリハット)になりそうだったりした経験を持つ人は、全体の49.7%に上った。

相手方の危険行為の内容(複数回答)は、「いきなり飛び出してきた」71.4%が最も多く、「複数で横広がりに通行」「スマホをいじったり、音楽を聴いたりしながらの運転」が続いた。

家庭で子どもに自転車に乗る際のルールを教えている(教えたことがある)人は全体の83.3%。具体的な内容としては、「暗くなったらライトをつける」68.7%、「スピードを出し過ぎない」65.7%、「左側通行」65.7%などが多かった。一方で、「スマホの “ながら運転” はしない」は46.1%にとどまった。

子どもが事故の当事者(加害者・被害者)になった際に、対応の仕方を決めている人は28.7%にとどまり、「決めていない」「考えたことがない」の合計が7割を超えた。

調査の際、「急いでいたのでその場で別れたが、後になって骨折が分かった」「子どもが車道の運送屋さんのカートを避けようとして転倒。後になって、ねん挫の症状があったが、相手の連絡先を聞いていなかった」など、対応に窮したエピソードが複数寄せられたという。

au損害保険では、「子どもが1人で運転していて事故になった場合に備えて、まずは保護者に連絡するなどの対応を決めておくことが重要。けがの程度にかかわらず、警察にも必ず連絡を」と呼び掛けている。

バナー写真 : PIXTA

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