国内旅行人数4000万人―JTB : コロナ影響回復はまだ先
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経済指標や予約状況、1万人を対象にした独自のアンケート調査を基にJTBが推計した2021年夏休み期間中(7月20日~8月31日)の国内旅行人数は延べ4000万人、旅行総消費額は1兆3200億円となった。
コロナ禍最初の年である2020年は、感染への恐怖感が強かったことに加えて、春先の長期休校を取り戻すために夏休みを短縮する学校も多く、旅行の計画を立てづらい状況にあった。それに対して、21年はコロナ疲れから「安全安心に配慮しながら旅行を再開したい」との意向もあり、旅行人数は前年比5.3%増。ただ、コロナ禍前の19年と比べると44.8%減で、大きく回復に転じているわけではない。
夏休み旅行動向推計数値
| 2019年 | 2020年 | 2021年推計 | |
|---|---|---|---|
| 総旅行人数(万人) | 7540 | 3805 | ― |
| うち国内(万人) | 7240 | 3800 | 4000 |
| 国内旅行平均費用(円) | 36500 | 32000 | 33000 |
| 国内旅行総消費額(億円) | 26426 | 12160 | 13200 |
出所 : JTB 2019、2020年は実績推計(夏休み期間調整済)、旅行人数は延べ人数、平均費用は1人1回あたりの費用
アンケート調査で期間中に旅行にいくかどうか聞いたところ、「行く」「多分行く」の合計が19.8%。性年代別では、女性・男性ともに若い世代ほど旅行意向が強く、「29歳以下」は女性33.2%、男性31.6%。一方、60歳以上では女性10.8%、男性14.2%。
「行く」「多分行く」と回答した人に旅行内容について聞いたところ、日数は「1泊」が41.9%で最も多く、3泊までで全体86.8%を占めた。利用交通機関は「乗用車・レンタカー」が70.0%で最も多く、「夫婦のみで」25.6%、「中学生までの子どもづれ」22.4%、「ひとり」20.3%など、 “感染対策に気を遣いながらこじんまりと短期間” の傾向が強いという。
旅行に行かない理由としては、「旅行することが不安」「新規感染が減っているとは思えない」などコロナに対する警戒感が大きく影響している。JTBでは「ワクチン接種が進むことで旅行意識が高まることが考えられる」と期待を込めた分析をしている。
バナー:PIXTA

