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「ワクチン接種しない」21.3%―18歳意識調査 : 短期的な副反応、長期的な副作用に懸念

社会 健康・医療

新型コロナ感染第5波は、ワクチンを先行接種した高齢者の感染は抑制され、若い世代の感染が増えているという。コロナについての若者のリアルな考えは?

日本財団が実施した若者1000人へのアンケート調査で、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について聞いたところ、「接種済(1回目のみの場合も含む)」「接種日が決まっている」を合わせて19.6%だった。「希望しているが予約できてないない」が36.6%。一方で、「接種しない」が21.3%に上り、「接種するか決めていない」も22.5%だった。

接種済の人と予定日が決まっている人の接種場所は「職域」が58.2%と過半数で、「自治体接種会場」19.2%が続いた。

接種を受ける理由は、「(自分の)感染を防ぎたい」76.9%、「身近な人の感染を防ぎたい」55.5%が圧倒的に多かった。

一方、「接種しない」「接種するか未定」と答えた人に、理由を聞いたところ、短期的な副反応や長期的な副作用や情報不足を懸念する人がそれぞれ30%超だった。「若者は感染しても健康に大きな影響はない」とした人は2.5%にとどまった。

コロナワクチンについては、世間でさまざまな情報が出回っているが、その正誤について認識を聞いたところ、「無料で接種できる」ことさえ、正しく認識している人は45.3%と半分以下。「女性に不妊のリスクがある」が誤った情報であることを認識していたのは38.2%に留まるなど、政府や自治体、メディアの発信する情報が若者には十分に行きわたっていないことが明らかになった。

調査は7月16日~20日まで17歳~19歳の男女1000人にインターネットを通じて実施した。

バナー写真 : PIXTA

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