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半導体不足、上場115社でマイナスの影響―帝国データバンク調査 : 自動車産業に痛手

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産業のコメと言われるようになった半導体。自動車もスマホも家電も半導体なくしては製造できない事実を突きつけられている。

自動車産業など製造業を中心に半導体不足の影響が広がっている。帝国データバンクの調査で、2021年度以降で、半導体不足によって直接的・間接的に生産調整などに追い込まれた81社を含め、生産や商品・サービス供給面でマイナスの影響が判明した上場企業は115社にのぼった。

売上高や利益など業績面でもマイナスの影響があった、あるいは今後マイナスの影響が見込まれる企業はも60社に達した。

業種別にみると、最も多いのは製造業の86社。中でも、自動車部品や自動車製造のほか、金属プレス製品や自動車駆動装置など自動車関連産業での影響が目立った。半導体不足による国内外の自動車メーカーの減産により、生産調整に追い込まれたケースが多いという。スマートフォン向け部品、家電製品、ゲーム機などエレクトロニクス産業も大きく影響を受けた。

卸売・小売業は、新車の納期遅れで、ディーラー販売やカーコーティングなど周辺産業で影響が出ており、裾野の広い自動車業界全体に痛みが広がっている。

バナー写真 : PIXTA

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