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知識やデータの活用力に課題: 文科省が2年ぶり学力テストの結果公表

社会 教育

文部科学省は、小学6年と中学3年の全員を対象に実施した2021年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。

平均正答率は、小6が国語64.9%、算数70.3%、中3は国語64.9%、数学57.5%で、全般的に知識やデータの活用力に課題がみられた。都道府県別では秋田、福井、石川の各県などが正答率の上位に入った。

昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりに5月27日に行われた。調査対象となった児童数は106万371人、生徒数は109万2580人。小学校は新学習指導要領に基づく初の出題となった。

テストに合わせて行われた児童生徒へのアンケートでは、昨春の感染拡大による一斉休校時に勉強への不安を感じたかどうか尋ねる質問に対し、「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」とした回答が、小6で55.0%、中3で62.5%に上った。

新型コロナウイルスの影響に関する一斉休校時の児童生徒アンケート(%)

★状況1「勉強について不安を感じた」

小学校 中学校
「当てはまる」 29.7 34.4
「どちらかといえば当てはまる」 25.3 28.1
「どちらかといえば当てはまらない」 16.1 16.2
「当てはまらない」 21.8 15.7
「思い出せない」 6.9 5.4

★状況2「計画的に学習を続けることができた」

小学校 中学校
「当てはまる」 29.9 11.4
「どちらかといえば当てはまる」 34.8 26.3
「どちらかといえば当てはまらない」 20.8 33.4
「当てはまらない」 9.1 22.4
「思い出せない」 5.3 6.3

★状況3「規則正しい生活を送っていた」

小学校 中学校
「当てはまる」 31.5 21.9
「どちらかといえば当てはまる」 31.5 26.5
「どちらかといえば当てはまらない」 20.4 24.7
「当てはまらない」 11.3 21.0
「思い出せない」 5.2 5.7

文部科学省調べ

小学校の国語では、「話すこと・聞くこと」に関わる出題について、資料を用いる目的を理解したり、目的や意図に応じて、資料を使って話したりすることはできている一方、目的に応じて、文章と図表とを結び付けて必要な情報を見つけて読むことについて、引き続き課題がみられた。

中学校の国語では、文章を読み、登場人物の言動の意味を考え、内容を理解することはできているものの、文章に表れているものの見方や考え方を捉え、自分の考えを持つことに課題がみられた。また、相手や場に応じて敬語を適切に使う力が不十分だった。

小学校の算数では、特にデータの活用面について、帯グラフで表された複数のデータを比較し、特徴が表れている項目とその割合を記述させる問題の正答率が52.2%と比較的低く、改善への課題がみられた。

中学校の数学では、三角形の面積の求め方について理解したり、二等辺三角形を組み合わせた平行四辺形の面積の求め方を記述したりすることに課題がみられた。

バナー写真:PIXTA

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