100歳以上高齢者、8万6510人 : 51年連続で最多更新、88%は女性
健康・医療 家族・家庭 社会
厚生労働省が老人の日(9月15日)に合わせて公表した100歳以上の高齢者の数は51年連続で過去最多を更新した。そのうち9割近くを女性が占める。世界有数の長寿大国をけん引するのは女性パワーだ。
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(2022年9月公表の最新版はこちら)
2021年9月1日時点の住民基本台帳に基づく100歳以上の高齢者の数が前年より6060人増加し、8万6510人となった。100歳以上人口の増加は51年連続。世界有数の長寿国日本だが、100歳以上人口は圧倒的に女性が多く、全体の88.4%を占めた。
最高齢の女性は福岡市在住の田中カ子(かね)さん118歳。田中さんは19年3月に世界最高齢者としてギネスに公式認定されている。最高齢男性は奈良市在住の上田幹蔵さん111歳。
老人福祉法が制定された1963年には、100歳以上の高齢者は全国で153人だったが、81年に1000人を突破、98年に1万人を突破し、その後も右肩上がりに増え続けている。
都道府県別で人口10万人あたりの100歳以上の高齢者の数が最も多いのが島根県の134.75人、最も少ないのは埼玉県の42.40人で3倍以上の開きがあった。西高東低で、特に関東地方など都市圏は、人口あたりの100歳以上が少ない傾向がある。
人口10万人あたりの100歳以上人口
多い県 | 少ない県 | ||
---|---|---|---|
島根県 | 134.75 | 埼玉県 | 42.40 |
高知県 | 126.29 | 愛知県 | 44.42 |
鹿児島県 | 118.74 | 千葉県 | 49.12 |
鳥取県 | 114.11 | 神奈川県 | 49.55 |
山口県 | 111.47 | 大阪府 | 49.75 |
厚生労働省発表のデータを基に編集部作成
バナー写真 : PIXTA