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東日本を席けんする日大勢力 : 社長の出身大学調査―東京商工リサーチ

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開学からの歴史が長く、これまでに送り出してきた卒業生が多い大学ほど、社長輩出数は多くなるのは当たり前とはいえ…11年連続で社長数トップの日大の勢いには圧倒される。

信用調査機関・東京商工リサーチの企業データベース分析で、2021年の全国の社長の出身大学トップは日本大学の2万890人だった。他大学を大きく引き離し、調査開始以来、11年連続のトップ。2位と3位で競り合う慶應義塾と早稲田は日大のほぼ半数だ。日大の2021年5月時点の学生数(学部生)は6万6036人、慶応2万8667人、早稲田3万7912人と、社長数上位の大学は総じて、学生数の多いマンモス校となっている。

トップ20に入った国立大学は10位の東大と、20位の京大の2校のみ。東大は2019年に国立として初めてトップ10に食い込み、以来、3年連続で10位を確保している。

全国の社長出身大学トップ20

  大学 人数(人)
1 日本 20,890
2 慶応義塾 10,625
3 早稲田 10,441
4 明治 8,339
5 中央 7,656
6 法政 6,157
7 近畿 5,886
8 東海 5,818
9 同志社 4,932
10 東京 4,104
 
  大学 人数(人)
11 関西 3,861
12 青山学院 3,620
13 専修 3,488
14 立教 3,465
15 立命館 3,380
16 福岡 3,149
17 関西学院 3,012
18 愛知学院 2,671
19 東洋 2,606
20 京都 2,504

出所 : 東京商工リサーチ

都道府県別では、日大は18都県でトップ。特に東日本を席けんする勢いだ。一方、西日本は地元国立大学、地元私立大学(隣県含む)が健闘。関西圏では、近畿大学が大阪、奈良、和歌山でトップに立った。

東京商工リサーチでは、日大が多くの県で地元大学を上回る数の社長を輩出する背景には、1889年の創立以来、他大学を圧倒する116万人以上の卒業生を送りだしてきたことが理由に挙げられるとしている。また、全国26の付属高校から地方の企業経営者の子息・子女が大学に進学し、卒業後に再び地元に戻り事業を継承することも多いと分析している。

バナー写真 : PIXTA

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