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長生きの秘けつは食にあり : 100歳100人調査

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世界の高齢化のトップを走る日本。100歳を超える人も年々増加しており、2021年には8万6510人上った。寝たきりにならず、入院もしていない元気な100歳100人への調査から、健康長寿の秘けつが見えてくる。

キューサイ(本社・福岡市)は2016年から毎年100歳以上の高齢者100人(寝たきりの人、病院入院中の人は除外している)とその家族からの聞き取りなどを通じて、元気な100歳の生活実態を調査している。

2021年も5月~7月にかけて100人調査を実施。「長生きの秘けつ」を聞いたところ、「好き嫌いなく何でも食べる」「3食をきちんと食べる」「野菜を多く食べる」など、半数以上の51人から「食」に関する回答があった。中には「毎晩グラス1杯のお酒が楽しみ」という人も。また、「ポジティブ」「くよくよしない、前向きに」との回答が36人だった。

元気な100歳が普段の食事でほぼ毎日食べるものは、「お米」 59人、 「野菜」 45人、 「乳製品」25人がトップ3。エネルギー源の米、ビタミン・ミネラルを豊富に含む野菜、骨や歯をつくるカルシウムを摂取できる乳製品と、身体に必要なものを取り込む習慣がある人が多い。

野菜をたくさん食べるために、温野菜や煮物など加熱して噛みやすくしたり、ジュース・スープなど液体にしている人も多い。

調査した100人の実年齢の平均は101.45歳。自分が何歳くらいだと感じているかの年齢意識を聞いたところ、行動や作業などで1日に31分以上身体を動かす人については、「体力面」で89.9歳、「精神面」で83.3歳と、実年齢より10歳以上若く感じていることが分かった。

バナー写真 : PIXTA

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