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ママの献身なくしては成り立たない!? : 小学生のスポーツ活動への保護者の関与

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小学生のスポーツ活動には保護者の関与が欠かせない。しかし、その負担は父親と比べて、圧倒的に母親にのしかかっている。子どもの送り迎え、ユニフォームの洗濯、コーチとの連絡調整に練習場所の確保。大人になってフルタイムで仕事をしていても、“女子マネ” 業務から解放されない。

ユニフォームを洗濯するのはママ、送り迎えをしてくれるのもママ、練習に付き添ってくれるのもママ。

笹川スポーツ財団が実施した子どものスポーツ活動に対する保護者の関与の実態調査で、ママの献身なくして子どものスポーツ活動が成り立たないことが明らかになった。調査は2021年9月、小学生1~6年生の第一子を持つ母親2400人(各学年の男女の子ども各200人ずつ)を対象とした。

野球やサッカーなど多人数のチーム競技では、当番制で練習場所まで子どもたちを送迎したり、練習後の軽食を準備したりといったケースも少なくない。そうした、自分の子ども以外のチーム全体への献身も母親にのしかかっている。

母親自身が子どもだった頃を振り返ってもらうと、親がスポーツ活動のチームなどの係や当番として関与していた度合いは、父親7.4%に対して、母親は22.2%と約3倍の開きがあった。祖父母の時代から、子供のスポーツ活動への関与は母親が中心という構造には変化がなく、性別役割が固定化しているようだ。

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