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ネット広告費、テレビなどマスコミ4媒体を上回る―電通調査

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長らく広告の花形はテレビメディアだった。しかし、インターネットの普及とともに、テレビの視聴率はじわじわと低下、2019年に初めてネット広告がテレビを上回り、ついに、ネット広告がマスコミ4媒体の合計値も上回った。

電通が毎年実施している調査で、2021年の日本の総広告費は、前年比10.4%増の6兆7998億円で2年ぶりのプラスとなった。コロナ禍で9年ぶりに前年割れした20年から一転、下半期の企業活動の再開や、東京五輪・パラリピックなどの大型イベント開催が大きなプラス材料となった。

マスコミ4媒体(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞)合計は前年比8.9%増の2兆4538億円となった。4媒体とも大きく落ち込んだ20年からは増加したものの、コロナ禍前の19年水準には及ばなかった。

一方、インターネット広告費は同21.4%増の2兆7052億円。巣ごもり・在宅需要の継続や東京五輪・パラリンピックの開催で動画配信サービスの利用者が増加、動画広告が伸長した。ネット広告が広告費全体に占める割合は39.8%となり、初めてマスコミ4媒体広告費を上回った。

長らく広告の花形はテレビメディアだったが、19年に初めてネット広告がテレビを上回り、コロナ禍で広告費全体が落ち込んだ20年もネット広告はプラスを維持。ついに、ネットが広告費全体をけん引する存在となった。

バナー写真 : PIXTA

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