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小学生の親の不安、「災害」よりも「ネットのトラブル」が上位に―セコム調査

家族・家庭 教育 社会

昭和の時代、親は子どもの帰りがいつもより遅くなると、事件や事故に巻き込まれたのではないかと心配した。子どもの頃からスマホを通じてインターネット空間に出入りするのが当たり前になった時代、子どもが家にいても心配は尽きない?

セコムが小学生の子どもを持つ親400人に、子どもの日常生活で不安に思うことを聞いたところ(複数回答)、「屋外での事故やけが」70.2%がトップ。「連れ去り、通り魔」58.9%、「見知らぬ人からの声掛け、つきまとい」58.5%が続いた。「ネット上のトラブル」も5割を超え、「災害被害」を上回った。子どももスマホを持ち、ゲームやSNSでインターネット空間に接するのが日常となった今、自宅にいても、子どもの安全を心配しなければならいようだ。

子どものネット利用について具体的な不安で多かったのが、「視力の低下や睡眠不足」70.7%。「悪質サイトへのアクセス」「課金トラブル」が続いた。「最も不安なこと(グラフの濃色部分)」としては、「いじめなど友人間のトラブル」を挙げる人も多かった。

子どものネット利用での安全対策については、「使う時間、場所、限度を決める」「勝手に課金しないように約束」など家庭内でルールを決めることで対応しているようで、「フィルタリング設定」は32.6%にとどまった。

コロナ禍での子どもの日常生活の変化を聞いたところ、「ゲームの時間が増えた」「動画の閲覧時間が増えた」は50%を超え、「テレビやDVDを見る時間が増えた」もそれに次いだ。親と会話したり、友だちと連絡を取り合ったりするよりも、1人の世界に没頭する時間が増えている。

バナー写真 : PIXTA

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