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「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞 : アカデミー賞を受賞した日本作品

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濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カーが」が第94回米アカデミー賞の国際長編映画賞を受賞した。日本映画の同賞受賞は2009年2月の「おくりびと」(滝田洋二郎監督/当時は外国語映画賞)以来13年ぶり。

第94回米アカデミー賞の授賞式が3月27日(日本時間28日)ロサンゼルスで行われ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞に輝いた。

1950年代には、日本映画の黄金期を象徴するかのように、黒澤明監督の「羅生門」、衣笠貞之助監督の「地獄門」、稲垣浩監督の「宮本武蔵」が名誉賞(外国語映画)を立て続けに受賞。その後は、ノミネートされることはあっても受賞には至らず、2009年の外国語映画賞(現在の国際長編映画賞に相当)「おくりびと」(滝田洋二郎監督)は、半世紀以上ぶりの受賞だった。

これまでアカデミー賞を受賞した日本作品を振り返る。

2022年(第94回)国際長編映画賞

「ドライブ・マイ・カー」濱口竜介監督

濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」より (C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会(ビターズエンド提供)
濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」より (C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会(ビターズエンド提供)

2009年(第81回)外国語映画賞

「おくりびと」滝田洋二郎監督

映画「おくりびと」の滝田洋二郎監督(左)と主演の本木雅弘さん(ロイター)
映画「おくりびと」の滝田洋二郎監督(左)と主演の本木雅弘さん(ロイター)

2009年(第81回)短編アニメーション賞

「つみきのいえ」加藤久仁生監督

短編アニメーション賞「つみきのいえ」の加藤久仁生監督 (ロイター)
短編アニメーション賞「つみきのいえ」の加藤久仁生監督 (ロイター)

2003年(第75回)長編アニメーション賞

「千と千尋の神隠し」宮崎駿監督

「千と千尋の神隠し」スタジオジブリ提供
「千と千尋の神隠し」スタジオジブリ提供

1999年(第71回)短編ドキュメンタリー賞

「ザ・パーソナルズ」伊比恵子監督

1956年(第28回)名誉賞(外国語映画)

「宮本武蔵」稲垣浩監督

1955年(第27回)名誉賞(外国語映画)

「地獄門」衣笠貞之助監督

1952年(第24回)名誉賞(外国語映画)

「羅生門」黒澤明監督

 

個人では、米映画「サヨナラ」に出演したナンシー梅木さんが1958年に助演女優賞、88年に坂本龍一さんが「ラストエンペラー」で作曲賞を獲得。86年にワダエミさん、93年に石岡瑛子さんが衣装デザイン賞を受賞。黒澤明監督は90年に特別名誉賞、宮崎駿監督は15年に名誉賞を受賞している。

バナー写真 : 「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞し、オスカーを手にした濱口竜介監督(ロイター)

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