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非正規女性、フルタイムで働いても年収250万円―連合調査 : コロナ禍で収入減少23%

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フルタイムで働いても平均年収250.6万円。連合が実施したアンケート調査で、非正規雇用で働く女性の厳しい経済環境が浮き彫りになった。

日本労働組合総連合会(連合)は2022年2月にパートタイマーや派遣社員など非正規雇用で働く女性を対象にしたアンケート調査を実施。新型コロナウイルスの感染拡大で「収入が減った」23%、「勤務日数や労働時間の減少」21.2%など、経済的に深刻な影響を受けていることが浮き彫りとなった。

非正規で働く女性の年収の分布は、「100~199万円」が35%で最多。「100万円未満」も31.1%。一方、300万円以上は8%にとどまった。年収の全体平均は167.9万円。雇用形態別では、有期・嘱託社員、臨時・非常勤公務員、派遣社員は250万円を上回ったが、パートタイマーは137.3万円。「自分の収入が主たる家計収入」の人で214.2万円。労働時間別でフルタイム(40時間以上)で働いても、250.6万円だった。

会社の制度や施設を利用できるのか聞いたところ、「利用できるが、正規労働者とは別の基準が適用される」ケースが多く、同じような仕事をしていても、正規労働者と均等・均衡待遇が確保されていないことが分かった。特に、育児や介護をしながら働くことは厳しそうだ。

バナー写真: PIXTA

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