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部活の練習時間は短め、週末休み傾向に : 笹川スポーツ財団のスポーツライフデータ

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かつて、「スポ根」モノは漫画やアニメの人気ジャンルだった。並外れた努力と根性でライバルに打ち勝つ主人公に読者は肩入れしたものだ。その影響もあってか、長らく中学・高校の運動部は暑さ寒さをいとわず、長時間練習がデフォルトだったが、最近は時間を区切って効率的な練習を促す風潮になっている。

笹川スポーツ財団が1年おきに実施している中高生のスポーツライフに関する調査で、運動部活動の1日当たりの活動時間が減少傾向にあることが分かった。

2021年は中学生(平日)は「2時間以上3時間未満」が67.1%と最も多く、「1時間以上2時間未満」16.1%、「3時間以上、4時間未満」15.8%と続いた。下のグラフは活動時間の長さを色のグラデーションで示している。17年以降、薄い色(=活動時間が短い)が広がっているのが分かる。

高校生(平日)は「2時間以上3時間未満」が63.9%と突出して高く、「3時間以上4時間未満」24.4%が続いた。中学校期に比べて、高校期は運動部活動が長時間になる傾向は変わらないが、活動時間は減少傾向にある。

運動部の土日の活動も減少傾向だ。2017年は中学校期で48.4%、高校期で56.4%が「土日とも活動」していたが、21年は中学校期で14.5%、高校期で36.4%まで減少した。

スポーツ庁は2018年、「運動部活動の在り方に関する総合的ガイドライン」を策定。学期中は平日と土日で1日ずつ、週2日以上の休養日を設定、1日の活動時間は長くても平日2時間、休日3時間程度などとした。同財団では「2019年調査に引き続き、活動日数の短縮化が進み、特に中学校ではガイドラインに沿った活動を行う学校が増えている」としている。

バナー写真 : PIXTA

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