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縮むニッポン : 総人口64.4万人減少、東京26年ぶりにマイナス

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人口減少が加速している。総人口は比較可能な1950年以降で最大の落ち込み。年齢区分別では、生産年齢人口は減少し、65歳以上人口は増加傾向が続く。どうやって社会の活力を維持していくか、もう先延ばしにはできない課題だ。

総務省が公表した人口推計によると、2021年10月1日時点の総人口は前年比64万4000人(0.51%)減の1億2550万2000だった。比較可能な1950年以降で過去最大の落ち込みで、人口減少が加速している。

総人口の減少は11年連続。死亡数が出生数を上回る「自然減」は前年より10万人以上増えて60万9000人。出国者数と入国者数の差し引きは、近年入国者数が多い「社会増」が続いていたが、9年ぶりに出国者が上回り、3万5000人の社会減だった。

都道府県別で人口が増加したのは沖縄のみで、残り46都道府県は減少した。埼玉、千葉、東京、神奈川、福岡の5都県は前年の増加からマイナスに転じた。東京の人口は3万8000人減の1401万人で、1995年以来26年ぶりのマイナスとなった。

総人口を年齢区分別で見ると、生産年齢人口である15~64歳は前年比58万4000人減の7450万4000人。全体に占める割合が59.4%となり、1950年以降で過去最低。一方、65歳以上人口は、前年比18万8000人増の3621万4000人。割合は28.9%で過去最高となった。このうち75歳以上は前年比7万2000人増の1867万4000人。65歳以上人口の半数以上を75歳以上が占めている。

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