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世界で最も少子化した日本 : 子どもの数41年連続で減少、人口に占める割合11.7%

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子どもの数は41年間連続して減り続けている。もはや「ピラミッド」とは呼べない細い底辺でアンバランスな人口構成を支える子ども世代が希望を持って生きていけるように、大人が真剣に考えなければならない。

総務省が5月5日の「こどもの日」に合わせて毎年公表する15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)は、前年より25万人少ない1465万人で、1982年から41年連続の減少となった。比較可能な50年以降の統計で過去最少を更新した。内訳は男子751万人、女子715万人。総人口に占める子どもの割合は11.7%と前年比0.1ポイント減で、75年から48年連続で低下した。一方で、65歳以上人口は3627万人(29.0%)と、子どもの数の2.5倍近い。

国連人口統計年鑑2020年版によると、人口4000万人以上の世界35カ国中、子どもの割合は日本が最低。次いで韓国11.9%、イタリア12.9%、ドイツ13.8%だった。

3歳ごとの年齢区分では、12~14歳が323万人と最も多く、9~11歳313万人、6~8歳301万人、3~5歳278万人、0~2歳251万人と年齢区分が下がるほど人口が減っており、少子化傾向に歯止めはかかっていない。

政府は、少子化対策や子育て支援など子どもに関する行政を一元的に担う「子ども家庭庁」を2023年4月に設置する。果たして、歴代の政権が効果的な手を打てず、長年にわたって定着した低出生率を反転させることは可能なのか。

バナー写真 : PIXTA

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