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ホームレス最多は大阪市923人―厚労省調査 : 全国では過去最少3448人

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厚生労働省が2003年から実施している調査で、ホームレスの人の数はこれまでで最少の3448人だった。自治体や各地のNPO法人などが実施する自立支援事業の成果の一方で、ネットカフェや漫画喫茶などを転々とする新しいタイプのホームレスが調査対象に入っていないことから、実際にはもっと多くの人が支援を必要としているとの指摘もある。 

厚生労働省が2022年1月に実施した、ホームレスの実態調査で、全国のホームレスの人の数は3448人で、前年比376人(9.8%)の減少。調査開始の2003年から最小となった。このうち、男性が3187人と圧倒的に多く、女性は162人、防寒具を着込むなどして目視で性別を確認できなかった人は99人だった。

都市別の分布状況では、大阪市が923人と、東京23区の703人を大きく上回った。以下、横浜市285人、福岡市182人、川崎市161人と続く。23区と政令指定都市は合計で2737人で、全体の8割を占める。

都道府県別では大阪府の966人が最多で、これに東京都の770人、神奈川県の536人が続いた。ホームレスの人が確認されなかったのは、青森、岩手、秋田、山形、福井、長野、滋賀、奈良、鳥取、島根、山口、長崎の12県。前年比で減少が大きかったのは、神奈川県(151人減)、東京都(92人減)など。

起居場所別では、都市公園849人、河川828人、道路735人、駅舎197人、その他の施設839人だった。

バナー写真 : PIXTA

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