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復帰50年の沖縄:好調なリゾートウエディング 2021年は1万2540組

経済・ビジネス

真っ青な海と空を求めて国内外から多くの人が訪れる沖縄。近年は結婚式を挙げるカップルが増え、観光業の一つの柱になっている。

沖縄県観光振興課によると、2021年に県外から沖縄に来て「ウエディング」を挙げたカップルは1万2540組で、前年比36.1%の伸びとなった。新型コロナ感染拡大の影響は依然あるものの、大きく落ち込んだ20年と比べ、需要は一定程度回復した。

この数字は、県が「沖縄リゾートウエディング」を取り扱う県内の関係企業66社を調査。うち回答のあった56社の数値を集計したもの。チャペルでの挙式に加え、2人の写真撮影をメーンにしたウエディングなども対象に含めている。

21年は、海外客のウエディングはゼロに終わったが、国内客が3500組余り増えた。月別では、1月、2月、3月を除くすべての月で前年を上回った。

2000年には1000組を下回る水準だった「沖縄リゾートウエディング」の需要は、受け入れ態勢の整備やプロモーションによるイメージアップを追い風に、この20年で急拡大。新型コロナ感染症感染拡大前の2019年には、国内から約1万5000組、海外から2000組が結婚関連で沖縄を訪れた。

沖縄県によると、挙式のトップシーズンは11月。次いで4月と10月が多い。挙式をする国内カップルの割合は62%で、沖縄の海や城跡などのロケーションで写真を撮る「フォトウエディング」が38%を占めている。

21年の平均挙式参列者数は12.7人で、沖縄での平均滞在日数は新郎新婦が3.4日、参列者が2.5日。少なくとも12万4000人がリゾートウエディングのために沖縄を訪れ、推計の経済効果は223億円に上っている。

バナー写真:PIXTA

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