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屋外・会話なしならマスク不要 ―政府見解 : 感染症対策と熱中症予防のバランスで

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「屋外で人との距離を十分に保てるならばマスクは不要」―熱中症のリスクが高まる季節を前に、政府は新型コロナウイルス対策におけるマスクの着用に関する新たな見解をまとめた。

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大から2年半がたとうとしている。日本国内ではいまだに1日当たり数万人の新規感染者が確認されているが、熱中症のリスクが高まる季節であることや、重症者・死亡者数が抑えられていことから、政府は5月20日、マスク着用についての考え方をまとめた。

散歩やランニングなど会話をせずにできる屋外活動や、徒歩や自転車での通勤にはマスクの必要はないとした。会話をする際にも、十分な距離(2メートルを目安)が保てる場合は屋外ならばマスクは必要ない。屋内であっても、図書館での読者や芸術鑑賞など会話をほとんどしない場合にはマスクをしなくてもよい。

マスクについて政府がまとめた見解
<屋外>

  距離が保てる 距離が確保できない
会話あり 不要 着用推奨 
会話なし 不要
例 : 散歩、ランニング、サイクリング
不要
例 : 徒歩や自転車での通勤
人とすれ違う

<屋内>

  距離が保てる 距離が確保できない
会話あり 着用推奨
十分な換気など感染防止対策講じていれば外すことも可
着用推奨
会話なし 不要
例 : 図書館で読書
芸術鑑賞

着用推奨
例 : 通勤ラッシュ

<小学生~高校生>

小学校から高校までの児童・生徒については、「人との距離が確保できる場合」「距離が確保できなくても会話がほとんどない場合」はマスク着用の必要はないとし、具体的な事例として、屋外での自然観察や写生、屋内での読書や調べものなどの学習を挙げた。

また、熱中症のリスクが高い場合の登下校時や、屋外での体育の授業もマスクははずしてよい。

<2歳以上の未就学児>

就学前の児童については、「マスクの着用は一律に求めない」とし、保護者や回りの大人が子供の体調を考えながら対応するよう促している。

バナー写真 : PIXTA

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