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約半数の企業に生息する “働かないおじさん” : 周囲の士気低下が最大の弊害!

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数でまさる中高年層がぼっーと時間をつぶし、少人数の若手がフル回転で働かなければならないとしたら…そんな会社からは逃げ出したくなってしまうかも。深刻なのは、そんな “働かないおじさん” が生息する会社が2社に1社??

企業内の高齢化が進んでいる。社会の少子高齢化が進んでいるのだからやむを得ないとはいえ、若手に仕事を任せて、ただ在籍しているだけの中高年社員に頭を悩ませている企業も少なくないとか?

経営・組織コンサルティングの識学(本社東京)が、全国の20~30代の社員を1385人を対象に実施した調査で、「会社に “働かないおじさん” がいる」と回答したのは49.2%。日本のほぼ半数の会社に生息していることが分かった。

「いる」と回答した人に、“働かないおじさん” が会社で何をしているか聞いたところ、「休憩が多い」が49.7%、「ぼっーとしている」47.7%が多く、「無駄話」「ネットサーフィン」が続いた。

“働かないおじさん” が仕事をしなくなった原因として考えられるのは、「仕事への意欲がない」45.0%、「年功序列」41.0%、「仕事を任されない」26.3%など。

“働かないおじさん” の存在の弊害としては、「士気低下」が59.7%と圧倒的に多かった。「働かない人の業務が回ってくる」(49.0%)ことよりも、働く気持ちをそがれることの方がマイナスに働いているようだ。

「自分も将来 “働かない社員”になるかもしれないと思うか」聞いたところ、30.3%の人が「思う」と回答。“働かない社員” になるかもしれない理由としては、「成果が給与に反映されない」59.3%が最も多く、「良い上司に恵まれない」37.4%が続いた。

調査を実施した識学は「“働かないおじさん” の発生を防ぐ方法は、成果を給与で評価すること。そうすれば、『給与を上げる』という明確な働く動機が生まれる」としている。

ちなみに、“働かないおじさん” がいる会社の47.3%には “働かないおばさん” がいて、やはり「無駄話」「休憩が多く」、若い世代の気力をそいでいるらしい。おじさんもおばさんも明日から心して働きましょう!

バナー写真 : PIXTA

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