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音楽著作権収入、「ネット」がけん引し過去2番目の水準―JASRAC : 放送・演奏は伸び悩む

経済・ビジネス 社会

今や、音楽はスマホで、いつでも何度でも繰り返し聴く時代に。21年度の音楽著作権料徴収額の約3分の1をサブスクや動画配信などの「インタラクティブ配信」が占めた。

日本音楽著作権協会(JASRAC)の、2021年度の音楽著作権収入(使用料)は、前年度比3.6%増の1167.3億円だった。2019年に次ぐ過去2番目の水準。

主なジャンル別では、定額制の音楽配信(サブスクリプション)やYouTubeなど「インタラクティブ配信」が前年度16.0%増の374.5億円と全体をけん引。インタラクティブ配信は2015年度頃から増加傾向にあったが、コロナ禍以降、社会全体のデジタル化・オンライン化が追い風となり、サブスクや動画配信の利用が増加している。

コンサートやカラオケなどの「演奏」は4.8%増の161.5億円とわずかに回復したが、コロナ禍前の水準には到底、及ばない。「放送」も6.7%減の279.8億円と伸び悩んだ。

21年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が最も多かった作品は、20年度と同じくテレビアニメ「鬼滅の刃」の主題歌で、LiSAさんが歌う『紅蓮華(ぐれんげ)』だった。2位は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の主題歌『炎』。8位にはテレビアニメ「呪術廻戦」主題歌の『廻廻奇譚』が入った。

著作権料の分配額TOP10(国内作品)

作品名 アーティスト
1 紅蓮華 LiSA
2 LiSA
3 ドライフラワー 優里
4 UFO ピンク・レディー
5 Pretender Official髭男dism
6 夜に駆ける YOASOBI
7 裸の心 あいみょん
8 廻廻奇譚 Eve
9 怪物 YOASOBI
10 天才バカボン アイドル・フォー

バナー写真 : PIXTA

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