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日本人の死因 : 26.5%が「がん」で死亡、老衰も急増―21年人口動態統計

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がん・脳卒中・心筋梗塞(こうそく)が3大疾病と呼ばれるが、中でもがんは日本人の死因の4分の1強を占める。

厚生労働省「人口動態統計」によると、2021年にがんで死亡した人は38万1497人。全死因の26.5%に当たり、4人に1人はがんで死亡したことになる。がんの死亡率(人口10万人当たりの死亡者数)は右肩上がりに上昇しており、20年は過去最多の310.7だった。死亡数が多いがんの部位は男性は「肺」の5万3279人(死亡率89.3)で、「大腸」2万8079人、「胃」2万7196人と続いた。女性は「大腸」が2万4337人(死亡率38.6)が最も多く、「肺」が2万2933人だった。

死因で2番目に多かったのが「心疾患(高血圧性を除く)」の21万4623人、3番目は「老衰」15万2035人で、前年より2万人近く増加。社会の高齢化を映して、老衰の死亡率は2005年以降、急上昇している。

新型コロナウイルス感染症による死亡者は1万6756人で、死亡率は13.6だった。

性・年齢別の主な死因の構成割合を見ると、年齢が高くなるにしたがって、がんの占める割合が高くなり、女性は55~59歳、男性は65~69歳がピークとなっている。女性・男性ともに15~34歳にかけて自殺の割合が目立って高い。

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