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晩婚晩産―第1子出生時の母の平均年齢30.9歳に : 1980年の第3子出産年齢は30.6歳

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政府が少子化対策の旗を振れど、進む晩婚・晩産。40年前の第3子出産時の平均年齢よりも、今の第1子出産年齢の方が高い。

少子化に歯止めが掛からない。2021年に生まれた赤ちゃんの数は、過去最少の81万1604人。1人の女性が生涯に産む子どもの数(=合計特殊出生率)は6年連続で減少し、前年より0.03少ない1.30となった。

少子化の原因の一つが、晩産化だ。厚生労働省の人口動態統計で、2015年から6年連続で30.7歳の横ばいだった第1子出生時の母親の平均年齢が、21年30.9歳となった。記録が残る1950年以来、過去最高となった。

1980年は、第1子出産時の母の平均年齢が26.4歳で、第2子28.7歳、第3子30.6歳だった。つまり、2021年の第1子出産年齢は、約40年前の第3子出産年齢よりも高く、そこから2人目、3人目を考える選択肢がせばめられることになる。

平均初婚年齢は、1980年の女性25.2歳、男性27.8歳から、2021年は女性29.5歳(4.3歳上昇)、男性31.0歳(3.2歳上昇)となり晩婚化が進行している。

1980年時点で30-34歳女性の未婚率は9.1%で、9割方の女性は20代のうちに結婚していたことになる。その後、未婚率はじわじわと上昇。2020年には30-34歳の女性の未婚率が38.5%となり、20代で結婚しないことは珍しいことではなくなった。

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