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国民年金納付率73.9% : でも、保険料免除・猶予の対象者が4割強

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国民年金納付率は10年連続の改善で73.9%。この数字には、保険料の支払いを免除や猶予された人の分は含まれない。実質の納付率は41.4%と、ちょっと心配になる数字。

厚生労働省のまとめによると、国民年金保険料の納付を免除や猶予された人が、2021年度は前年度より3万人増えて612万人となった。基礎年金制度が導入された1986年度以降、最多。

新型コロナウイルス感染拡大に対応した政府の経済対策の一環で、収入が急減した人を対象に、保険料の支払いの全部または一部を免除する特例措置を20年5月に導入したことが影響した。21年度末の国民年金の加入者は1431万で、全体の4割強が免除・猶予の対象となっている。

保険料の納付率は前年度より2.4ポイント上昇して73.9%となった。10年連続の改善。保険料は過去2年さかのぼって納付できる仕組みで、19年度の最終納付率も9年連続で上昇し78.0%となった。

ただ、全額免除・猶予者は納付率の算出から除外されており、免除・猶予者も含めた実質の納付率は41.4%まで下がる。

バナー写真 : PIXTA

厚生労働省 国民年金