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「心の病」で労災認定、過去最多629件 ―21年度

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働き方改革で長時間労働は減少傾向にあるけれど、それだけで職場環境がよくなるわけではない。パワハラ、同僚とのトラブル、クレーム対応…ストレス社会を生き抜くって大変!

厚生労働省のまとめで、2021年度に仕事や職場環境が原因となる精神障害での労災申請は前年比295件増の2346件と過去最多だった。うち、労災認定されたのは21件増の629件と、1983年度の統計開始以来、3年連続で過去最多を更新した。認定のうち自殺(未遂を含む)はほぼ横ばいの79件。

原因は「上司などからのパワハラ」125件が最も多く、「仕事内容・量の変化」71件、「事故・災害の体験・目撃」66件など。

一方、過重労働が原因の脳・心臓疾患の労災認定は22件減の172件と5年連続で減少。過労死は10件少ない57件だった。「働き方改革」が浸透し、長時間労働が是正されていることが影響しているとみられる。

バナー写真 : PIXTA

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