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6月の訪日外国人12万400人 : 前年比12倍増だけど、2019年比95.8%減

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6月の訪日外国人は12万400人と3カ月連続で10万人を超えた。しかし、前月からは2万6600人の減少。水際対策を段階的に緩和しているものの、回復の足取りは鈍い。

日本政府観光局が20日発表した6月の訪日外国人数(推計値)は12万400人と3カ月連続で10万人を上回った。地域別では、ベトナム2万2900人、中国1万4700人、韓国1万1200人、米国9700人など。

政府は3月から段階的に水際対策を緩和し、観光目的以外の入国を一定の条件付きで再開。4月10日以降は1日約1万人までの入国を認めた。6月には添乗員付きのパッケージツアーに限り観光客の受け入れも始まり、入国の上限を2万人まで緩和。ほぼ鎖国状態だった2021年に比べると入国者数は飛躍的に増えている。

しかし、インバウンド需要で盛り上がっていたコロナ禍前の2019年6月比では95.8%減と、地をはうような状態だ。本来であれば、訪日客が押し寄せ、秋葉原や銀座での爆買いを期待できる円安局面だが、観光目的の入国は添乗員付きツアーに限定するなど欧米に比べて厳しい旅行条件を設けており、日本が旅先に選ばれづらい状態がしばらく続きそうだ。

バナー写真 : PIXTA

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