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2022年上半期の交通事故:死亡者は過去最少の1158人

社会

警察庁の発表によると、2022年上半期(1-6月)の全国の交通事故死者数は前年同期比40人減の1158人で、統計が残る1948年以降で最少となった。

65歳以上の高齢者を見ると、死者数は前年同期比32人減の652人で、全体に占める割合は56.3%(同0.8ポイント減)だった。

死者数は2014年から9年連続で減少。近年の減少要因としては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出を自粛する傾向が続いていることが背景にあるとの指摘もある。

状態別死者数をみると、「歩行中」が413人と最も多く、全体の35.7%を占めた。次いで「自動車乗車中」390人(33.7%)、「二輪車乗車中」195人(16.8%)、「自転車乗車中」の154人(13.3%)。「歩行中」の死者数は前年同期比で13人増えた。65歳以上の高齢者の歩行中死亡事例を見ると、横断歩道以外の場所で道路を横断しようとして事故に遭ったケースが約5割を占めている。

75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数は前年同期比6人増の162件。免許人口10万人当たりの死亡事故件数は高齢運転者の場合2.7で、75歳未満の運転者(1.1)に比べて2倍以上になっている。高齢運転者による死亡事故の28.3%が運転操作ミスによるもので、うちハンドルの操作ミスが14.5%(22件)、ブレーキとアクセルの踏み間違いが7.9%(12件)だった。

飲酒運転による死亡事故件数は前年同期比18件減の54件だった。

バナー写真:PIXTA

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