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東京圏も人口減時代: 総人口13年連続のマイナス

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東京圏の日本人人口が1975年の調査開始以来初めて減少に転じた。これまで地方から人を引き寄せてきた巨大都市も、少子高齢多死の構造から免れられなくなった。

総務省が公表した2022年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、全国の人口は前年比0.57%減の1億2592万7902人だった。このうち、日本人は前年比61万9140人(0.50%)減少して1億2322万3561人。1968年の現行調査開始以来、減少数が60万超となるのは初めて。日本人人口の減少は2009年から13年連続。21年の日本人出生者数は81万2036人で6年連続で過去最少を更新。死亡者数が出生者数を上回る「自然減」は62万9703人に拡大した。 

東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川4都県)の日本人は、出生者数の減少などが響き同3万4498人(0.10%)減の3561万115人となり、1975年の調査開始以来初めて減少に転じた。

都道府県別で最も人口が多いのは、東京都の1379万4933人。神奈川県921万5210人、大阪府880万753万人と続いた。最も少ないのは、鳥取県の55万1806人。

東京、関西、名古屋の三大都市圏全体の外国人も含めた人口は6615万3265人。2年連続で減少したものの、なお全人口の52.53%が集中している。

人口の多い都道府県と少ない都道府県(全住民)

東京 13,794,933 鳥取 551,806
神奈川 9,215,210 島根 666,331
大阪 8,800,753 高知 693,369
愛知 7,528,519 徳島 726,729
埼玉 7,385,848 福井 767,561
千葉 6,310,875 佐賀 812,193
兵庫 5,488,605 山梨 816,340
北海道 5,183,787 和歌山 935,084
福岡 5,108,507 秋田 956,836
静岡 3,658,375 香川 964,885

出所 : 総務省

外国人人口の多い都道府県と少ない都道府県

東京 517,881 秋田 4,012
愛知 258,790 高知 4,390
大阪 242,995 鳥取 4,488
神奈川 222,018 青森 5,618
埼玉 194,017 徳島 6,028
千葉 162,835 佐賀 6,394
兵庫 110,525 宮崎 6,940
静岡 94,788 和歌山 7,049
福岡 75,303 岩手 7,078
茨城 69,945 山形 7,337

出所 : 総務省

バナー写真 : PIXTA

人口減少 住民基本台帳