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手で握ったおにぎりなんて無理!? : 家で作るよりも、買って食べる派優勢

社会 暮らし

子どもの頃、母が熱いゴハンを手にのせてきゅっきゅっとキレイな三角形のおにぎりを作るのを、「大人ってすごい」と思いながら見ていた。家でも、親戚の集まりでも、町内会のお祭りでも、誰かがにぎってくれたおにぎりを当たり前のように食べていた。工場で製造されるコンビニのおにぎりが日常の食べ物となり、素手で握ったおにぎりは「無理!」という人も増えているらしい。

手に塩をつけてご飯を握るだけ。最も手軽な“ウチゴハン”の代表格と思いきや…いまや、「買って食べる派」の方が優勢。

リサーチ会社マイボイスコムがアンケートモニター9944人を対象に実施した「おにぎり」についての調査で、「自宅で作ったものを食べることが多い」35.3%に対して、「買って食べることが多い」が50.8%と過半数だった。特に、男性は買って食べる派が6割を超えた。

おにぎりの作り方は、「ラップに包んで握る」がほぼ半数の49.1%。「素手で握る」は前回2018年調査時より減少し、30%を割り込んだ。海苔(のり)の上にご飯と具材をのせて握らずにたたむだけの「おにぎらず」は3%だった。

おにぎりを食べる頻度は、「月1回未満」が30.2%、「月2~3回」が21.6%。「週1~2回以上」食べる人は3割弱にとどまった。過去の調査と比べて「月1回未満」「食べない」が増加傾向にあり、食べる頻度は減っている。

好きな具材は「サケ」65.9%が圧勝。「昆布」「ツナマヨネーズ」「からし明太子」「梅」「たらこ」が4割前後。「たらこ」「いくら」は東日本で支持率が高く、西日本で低い傾向だった。

バナー写真 : PIXTA

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