Japan Data

大学女性教員が過去最多の5万人に 女子学生数は120万人―文科省の学校基本調査

社会 教育

文部科学省が公表した2022年度学校基本調査によると、5月1日時点での国公私立大学の女性教員数は5万975人と過去最多。教員全体に占める女性の割合も過去最高の26.7%となった。

大学の女性教員数は、50年前の1972年度は6829人(全体の8.4%)、30年前の92年度は1万2380人(同9.6%)で、着実に数、割合ともに伸びている。

また、中学校の女性教員の割合は44.3%(前年度より0.3ポイント上昇)、高校で33.1%(同0.2ポイント上昇)、特別支援学校で62.6%(同0.3ポイント上昇)となり、それぞれ過去最高となった。小学校の女性教員の割合は62.4%だった。

大学学部の学生数は263万2000人(前年度より6700人増)、うち女子学生は120万1000人(同4500人増)で、いずれも過去最多を更新した。学部学生に占める女子学生の割合は前年度と同じ45.6%で、過去最高を維持した。

大学院の学生数は、前年度より4700人増の26万2000人だった。

少子化で小中合わせて200校以上減少

一方、義務教育である小中学校の在学者数はともに、統計が始まった1948年以降、最も少なくなった。小学校の児童数は前年度比7万2000人減の615万1000人、中学校の生徒数は同2万4000人減の320万5000人。小学校過程と中学校過程を一貫して行う義務教育学校、また中高にまたがる中等教育学校の在学者数が若干伸びているものの、全体的には深刻な少子化の現状が浮き彫りになっている。

全国の小学校数は前年度比175校減の1万9161校、中学校数は同64校減の1万12校。この1年間で小中合わせて239校が姿を消したことになる。

バナー写真:PIXTA

教育 学校 男女共同参画