政府が旗振れど、経営層の本音は「成長なくして賃上げなし」
経済・ビジネス 仕事・労働 社会
政府は企業に対して賃上げを要請しているが、多くの企業経営層が「成長なくして賃上げは難しい」と考えている。ま、薄々は気付いていたけれど、働くものにとってはがっかりな結果。
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パーソル総合研究所(東京)が2022年5月に実施した「賃金に関する調査」で、企業の経営層の63.0%が「会社の成長なくして賃上げは難しい」と回答。賃上げよりも成長が優先される認識を示した。
ただ、「賃金アップは投資」と考える人経営層は、「賃金アップはコスト増」の倍以上となっており、成長への投資として賃上げも必要との認識も読み取れる。政府の賃上げへの関与については、意見が分かれた。
賃上げ判断に影響を及ぼす要素として最も多かったのは「予算達成度や業績」40.6%で、「離職防止」29.4%、「景気動向」27.9%が続いた。「物価動向」23.9%は4番目。「政府の要請」「経団連の方針」「連合の方針」は、経営者の判断にはあまり影響していない。
バナー写真 : PIXTA

