高校生が好きな小説家は断然、東野圭吾! : 本を手に取るきっかけは、書店のPOP
教育 社会 文化
寝ても覚めてもスマホを手放さず、動画とゲームに没頭 ― というのは大人の思い込みなのかもしれない。リクルートの調査で、高校生がお小遣いの4分の1を書籍購入に充て、書店員が作った店頭のPOPを見て本を選んでいることが分かった。
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リクルートの進学情報メディア「スタディサプリ進路」が実施した高校生の読書実態アンケートで、漫画や雑誌を含め活字媒体を読んでいるか聞いたところ、「全く読まない」と答えた人は18%にとどまった。「若者の活字離れ」が心配されているが、高校生は意外と本を読んでいる。
毎月、書籍に使う金額の平均は1410円。スタディサプリが6月に実施した調査で、高校生の1カ月の平均お小遣い額は5582円だったので、約4分の1を読書のために使っていることになる。
本を手に取るきっかけは、「書店のPOP」54.4%が最も多く、「友だちのおすすめ」「インフルエンサー」「ネット広告」も3割近く。現代文のテストや、国語の教科書に載っていたのがきっかけで、原作を読む人も13.0%いた。
デジタルネイティブな高校生は、スマホで情報収集するのが常道かと思いきや、意外にも、アナログな情報を活用していることが分かった。
「好きな作家」ナンバーワンは直木賞作家で、『ガリレオ』『白夜行』など数々の作品がテレビドラマ化、映画化されている東野圭吾さん。ミステリーファンからは「最後まで読めない展開がおもしろい」といった声があった。好きな小説のジャンルは、「恋愛」49.7%、「推理・ミステリー」48.8%が多かった。
好きな作家 | 得票数 |
---|---|
東野圭吾 | 100 |
住野よる | 66 |
湊かなえ | 48 |
(n=1000) 出所 : リクルート
アンケート調査は、「スタディサプリ進路」の公式LINE登録者などを対象に、8月中旬にインターネットで実施。有効回答数は1000(男子314人、女子686人)。
バナー写真 : PIXTA