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70歳まで現役の時代 : 働く高齢者過去最多、65~69歳は2人に1人

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「仕事から解放されて、つましくものんびりと年金生活!」―なんて、夢のまた夢。細る現役世代を補うために、高齢者も労働力にカウントされる時代がそこまで来ている。 

総務省のまとめによると、2021年の65歳以上の就業者数は909万人で、18年連続で前年実績を上回った。65歳以上の就業率は25.1%で、65~69歳では50.3%と初めて5割を超えた。

少子高齢化が急速に進行し人口が減少する中で、細る現役世代が、増え続ける高齢世代を支える従来の仕組みを維持するのが困難になりつつある。2021年4月には改正高年齢者雇用安定法が施行、企業には従業員を70歳まで就業させる制度の導入に務めることが義務付けられた。「還暦を過ぎたら悠々自適の生活」は過去のこと。70歳まで働く時代がやってきた。 

高齢就業者数の年齢層別の対前年増減をみると、人口のボリュームゾーンである「団塊の世代」が65歳となった2013年から2016年は65~69歳の層が増加。その世代が70歳を超え始めた2017年以降は、主に70歳以上で増加している。

バナー写真:PIXTA

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