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9月末の日本の外貨準備高 1兆2380億ドル:円買い・ドル売り介入で4.2%大幅減

経済・ビジネス

財務省の発表によると、9月末の日本の外貨準備高は8月末に比べて4.2%減の1兆2380億ドル(1ドル145円換算で約180兆円)。減少率は過去最大となった。

政府・日銀は円安に歯止めを掛けようと、9月22日に円買い・ドル売りの為替介入を24年ぶりに実施。これが減少の主な要因となった。

外貨準備高の減少は2カ月連続。減少幅は540億1600万ドル(約7兆8000億円)と、これも過去最大だった。項目別では、預金が200万ドル増とほぼ変わらなかった一方、米国債などを含む証券が515億900万ドル減少した。

外貨準備は、中央銀行や政府が債券、預金、金などの形で保有する外貨建ての資産。通貨危機などの際の対外債務の支払い、輸入代金の決済に備える目的があるほか、通貨当局が為替介入に使用する資金として使われる。

日本では、財務省(外国為替資金特別会計)と日銀が保有。2000年代前半に相次いだドル買い為替介入などで大きく積み上がり、2008年に1兆ドルを超えた。

世界で最も外貨準備を持つ国は中国で、3兆1930億ドル。これは第2位の日本の約2.5倍にあたる。

上位の国・地域とその金額は下図の通り。為替相場は現在、「ドル一強」の様相で、日本だけでなく多くの国で外貨準備が減少している。

バナー写真:PIXTA

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